原題 Into the Wild
監督 ショーン・ペン
上映年 2007年(日本公開 2008年9月6日)
上映時間 148分(日本公開版 140分)
主要俳優 エミール・ハーシュ/ハル・ホルブルック/キャサリン・キーナー/ウィリアム・ハート/マーシャ・ゲイ・ハーデン/ジェナ・マローン
評価: ★★★★★
感想
※ ネタバレを含みます。これから観る方はご注意ください。
この映画は実話です。観終わってしばらく、何も言えなくなる映画でした。
人生に迷ったときに見るべき1本
クリスは、恵まれた家に生まれて、優秀な成績で卒業、先の未来は明るい青年だった
それなのに持てるすべてを捨てて荒野へ向かいます。貯金を寄付して、車を乗り捨てて、現金を燃やす。若さと言ってしまえばそれまでですが、彼がそうするだけの理由が、旅の途中で少しずつ分かってきます。
旅の途中で出会う人たちがいい。ヒッピーの夫婦、農場の男、そして老人のロン。みんなクリスに何かを差し出そうとするのに、彼はそのたびに先へ行ってしまう。ロンが「養子にさせてくれないか」と言う場面は・・・・アメイジング スタニングでした。
素晴らしいシーンでした。
そして最後にたどり着いた荒野で、彼が書き残す言葉。
「幸せが本物になるのは、それを誰かと分かち合ったときだ」
あれだけ人から離れようとした人間が、最後にそこに行き着く。
ここは本当に感動的なシーン
タブに途中で出会った孤独に生きる老人ロンがクリスを諭すシーンがある
ロン 君がいなくなったらさみしい
クリス 僕もさみしくなる
でも人生の楽しみは人間関係だけじゃない
神はあらゆるところに新たな楽しみを用意してる
ものの見方を変えなくては
ロン よく考えてみるよ
(クリスはロンを見つめる)
ロン 本当だよ 考える・・・(景色を眺めながら沈黙の後)
聞いてほしいことが・・・ (この言葉を使うのはクリスは人に意見されることが嫌だし、すべてを自分の経験で決める子だからとても丁寧に話しかけるシーン)
色々話してくれたね 家族のこと お母さんやお父さんのことについて
君が教会を嫌いなのも知ってる
だが言いようのない大きな力が存在する
それがつまり神なのだ
許せる時が来たら ”愛せる”
愛せたときに神の光が君を照らす
クリス クソすげえ~
この映画の名シーンです
クリスは旅の答えを見つけたがそれだったというのが、救いなのか残酷なのか、いまだに分かりません。
エディ・ヴェダーの曲が、ずっと横を歩いているような映画でした。
あらすじ・概要
1990年代のはじめ。大学を優秀な成績で卒業したクリストファー・マッカンドレスは、両親に何も告げず姿を消す。預金2万4千ドルを慈善団体に寄付し、車を捨て、現金を燃やし、身分証も持たずにアラスカを目指す。
裕福だが冷えきった家庭で育った彼は、
「人と物に縛られない生き方」を求めていた。旅の途中、彼は自分を「アレクサンダー・スーパートランプ」と名乗るようになる。
アリゾナ、カリフォルニア、サウスダコタ。行く先々で彼は人と出会い、その人たちの生活に触れ、そして必ずまた旅立っていく。
そして2年後の春、彼はついにアラスカの荒野へ足を踏み入れる──。
ジョン・クラカワーのノンフィクション『荒野へ』が原作で、実際にあった出来事をもとにしています。監督・脚本はショーン・ペン。俳優として知られる彼が、原作に惚れ込んで10年かけて映画化にこぎつけた作品です。
撮影はエリック・ゴーティエ。
アメリカの風景そのものが登場人物のように撮られています。
音楽はパール・ジャムのエディ・ヴェダーが担当し、こちらもこの映画を語るうえで外せません。
製作費2,000万ドルに対して、世界興行収入は約5,680万ドル。批評家の評価も高く、Rotten Tomatoesで83%、Metacriticで73点。アカデミー賞では編集賞と助演男優賞(ハル・ホルブルック)の2部門にノミネートされました。当時82歳での助演男優賞ノミネートは、史上最年長の記録です。
こんな人におすすめ
- 何もかも捨てて、どこかへ行きたくなったことがある人
- 家族とうまくいかなかった時期がある人
- 風景をただ眺めているのが好きな人(148分、急ぎません)
- ロードムービーが好きな人
「若気の至りだ」で片づけたい人には、たぶん向きません。

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