マット・デイモン(Matt Damon)脚本で賞を獲り、火星に取り残された俳優

生年月日: 1970年10月8日
出身: アメリカ・マサチューセッツ州ケンブリッジ
職業: 俳優、脚本家、製作者

人物・キャリアの背景

マット・デイモンは、マサチューセッツ州ケンブリッジに生まれた。近所に2歳下のベン・アフレックが住んでおり、10代のころから二人で俳優を志している。この関係はその後の仕事のすべてに関わってくる。

1988年にハーバード大学へ進学し、英語の授業の課題として書いた映画の企画書が、のちに脚本『グッド・ウィル・ハンティング』へと育っていく。ただし卒業はしていない。単位を12ほど残したまま、1992年に演技の仕事のため大学を離れた。映画への初出演は1988年の『ミスティック・ピザ』(原題 Mystic Pizza)で、まだ端役だった。

転機は1997年、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』である。清掃員として働きながら数学の天才的な才能を持つ青年ウィルを演じ、脚本もアフレックと共同で書いた。この脚本で二人はアカデミー賞脚本賞を受賞する。デイモン27歳、アフレック25歳。俳優としても主演男優賞にノミネートされた。

その後は、作品の種類をはっきり分けて歩いてきた。1999年『リプリー』では、他人になりすます青年の空虚さを演じ、2002年からの『ボーン』シリーズでは記憶を失った暗殺者ジェイソン・ボーンとして、走って戦うアクション俳優の顔を見せた。同じ時期に『オーシャンズ』シリーズのライナスとして軽い役も演じている。

2015年『オデッセイ』(原題 The Martian)では、火星に一人取り残された植物学者マーク・ワトニーを演じ、ほぼ一人芝居で映画を引っ張った。2023年にはクリストファー・ノーラン監督『オッペンハイマー』でレズリー・グローヴス准将を演じている。

製作する側にも長く関わってきた。2010年にアフレックとパール・ストリート・フィルムズを、2022年には同じくアフレックとアーティスツ・エクイティを設立。2023年の『AIR/エア』は、その体制で作られた作品である。

そして2026年7月、ノーラン監督の『The Odyssey』でオデュッセウスを演じる。2015年の『オデッセイ』(The Martian)とは別の作品である。IMAX 70mmフィルムカメラのみで全編を撮影した史上初の劇映画とされ、トム・ホランド、アン・ハサウェイ、ロバート・パティンソン、ゼンデイヤ、シャーリーズ・セロン、ルピタ・ニョンゴが並ぶ。

出演作一覧(世界興行成績順・目安)

  1. 『オッペンハイマー』(2023) – 世界興行収入 約9億7,500万ドル(レズリー・グローヴス役)
  2. 『インターステラー』(2014) – 世界興行収入 約7億7,500万ドル(再上映を含む。マン博士役)
  3. 『オデッセイ』(2015/原題 The Martian) – 世界興行収入 約6億3,000万ドル(マーク・ワトニー役。ゴールデングローブ賞主演男優賞受賞)
  4. 『プライベート・ライアン』(1998) – 世界興行収入 約4億8,200万ドル(ライアン二等兵役)
  5. 『オーシャンズ11』(2001) – 世界興行収入 約4億5,070万ドル(ライナス・コールドウェル役)
  6. 『ボーン・アルティメイタム』(2007) – 世界興行収入 約4億4,400万ドル(シリーズ最高成績)
  7. 『ジェイソン・ボーン』(2016)
  8. 『オーシャンズ12』(2004)
  9. 『ディパーテッド』(2006) – アカデミー賞作品賞受賞作
  10. 『トゥルー・グリット』(2010) – コーエン兄弟監督

その他の注目作

ベン・アフレックとの仕事

『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1997)で共同脚本・共演。以降、製作会社パール・ストリート・フィルムズ(2010)、アーティスツ・エクイティ(2022)を共同で立ち上げ、『AIR/エア』(2023)などを作っている。俳優としてだけでなく、作品を成立させる側に長く回っている。

『ボーン』シリーズ

『ボーン・アイデンティティー』(2002)、『ボーン・スプレマシー』(2004)、『ボーン・アルティメイタム』(2007)、『ジェイソン・ボーン』(2016)。手持ちカメラで撮る現実的なアクションは、その後のスパイ映画の作り方を変えたと言われる。

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