
監督: スティーヴン・ダルドリー(Stephen Daldry)
上映年: 2008年
主要俳優: ケイト・ウィンスレット、レイフ・ファインズ、デヴィッド・クロス
評価: ★★★★★
感想
この映画を一言で……ケイト・ウィンスレットの圧巻の演技が、重く深いテーマを静かに、しかし強烈に心に刻み込む傑作ヒューマンドラマです。
彼女はこの作品でアカデミー主演女優賞を受賞しましたが、それも納得の演技力。派手さはないけれど、一度観たら忘れられない、大人のための本格派映画です。
原作はドイツの作家ベルンハルト・シュリンクのベストセラー小説。監督は『リトル・ダンサー』『めぐりあう時間たち』のスティーヴン・ダルドリー。重厚なテーマを、美しい映像と抑制された演出で描き切っています。
物語の舞台は戦後ドイツ。少年と年上の女性の禁断の恋、そして彼女が抱える秘密、過去の罪、そして赦し――。すべてが複雑に絡み合い、観る者に深い問いを投げかけます。『とらわれて夏』と雰囲気が似ていて、どちらもケイトが傷を抱えた女性を静かに、でも圧倒的な存在感で演じています。
そして何より、ラストに明かされるハンナの選択の理由――それは、愛があったからこそ、彼の未来を想ったからこその、あまりにも切なすぎる決断でした。
あらすじ・概要
1950年代後半、ドイツ。15歳の少年ミヒャエルは、ある日体調を崩したところを年上の女性ハンナに助けられます。やがて二人は激しい恋に落ち、彼女は彼に本を朗読してもらうことを求めます。
しかしある日、ハンナは突然姿を消してしまいます。
数年後、法学生となったミヒャエルは、ナチスの元看守として裁かれるハンナの姿を法廷で目にします。そこで彼は、彼女が抱えていたある秘密に気づくのですが――。
彼女が守りたかったもの、そして彼女が選んだ重すぎる選択。長い年月を経て再会する二人ですが、ハンナはあることを知り、ある決断をします。
それは、愛があったからこそ――彼の人生を想ったからこその、あまりにも切ない選択でした。
こんな人におすすめ
- ケイト・ウィンスレットの演技を堪能したい人
- 静かで重厚な、大人向けのヒューマンドラマが好きな人
- 過去と向き合う、深いテーマの映画を観たい人
- 『とらわれて夏』のような切ない愛の物語が好きな人
- 本当の愛とは何かを考えさせられる映画が観たい人


コメント